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鳴き声

モルモットなどはかわいく鳴きながら近づいてくるらしいのですが、ハムスターの鳴き声を聞くという事は、大きな問題があるのとほぼ同じ意味です。

非常に憶病で警戒心の強いハムスターにとって、自ら音を出すというのは一大事。危険に対して反射的に声が出ているか、攻撃的になっていて威嚇している場面が多いのです。

お迎えしてから間もないハムスターに対して、無理に交流を図っても警戒されるばかりだと思います。はじめは時間をかけて、この場所が安心・安全な場所であることを理解してもらうのが一番です。

状況に合わせて鳴き声は違うのですが、鳴き声が聞こえないのが一番でしょう。くつろいでいるハムスターは力も抜けていて、飼い主さんに身を任せるほど安心しているものです。

健康診断

お迎えしてからしばらく経過し、慣れたところで健康診断を受けましょう。寄生虫や他の病気の早期発見にもつながりますし、動物病院との繋がりもできます。あらかじめ病院に電話をして、ハムスターを診察をしているのかを確認し、可能であれば予約もお願いするとよいと思います。

当日は、普段のケージ(掃除前)丸ごと連れて行くと、より良い飼育環境などの指導や助言も受けられていいですね。折角、苦労して連れて行くのですから、専門家から得るものは多い方がよいと思います。

餌で釣る手乗りハムスター

ハムスターは臆病です。動かず様子をうかがうことも多く、”固まっている”時は名前をやさしく呼ぶか、そっとしてあげる方がいいと思います。ハムスターの背後又は上方から急に掴もうと手を出すと咬まれることがあります。十分に注意し、前方から匂いを判別できるようにゆっくりと手を近づけて下さい。

トイレットペーパーの芯の中にいるハムスター

極度の近視で視力の問題が大きく、匂いや音、明暗やひげなどで判別することが多いようです。狭い所が大好きですので、トイレットペーパーの芯なども入れてみて下さい。

ハムスター2本足で立って警戒

夜行性で、草食寄りの雑食です。食べ物を自分の巣箱やお気に入りの場所に隠すこともあります。頬袋いっぱいに詰め込む姿はかわいらしいものですが、いっぱいまで詰め込んでもすぐに食べるのはごく少量です。

体重計

体重測定用にデジタルスケールとタッパーがあればいいですね。週に一度程度、体重をチェックをするとよいかと思います。

床材・巣材

ウッドチップにアレルギーがなければ比較的安価に使用できるでしょう。巣材も兼用します。ティッシュペーパーなど、頬袋に張り付いてしまうものや口内で詰まる素材は絶対に避けて下さい。大きな事故となりかねません。
ラップやトイレットペーパーの芯を入れておくと、巣箱代わりの別荘にする個体もいます。ただ捨てるよりも試しに入れてみましょう。喜んでもらえるかもしれません。

飼育用品

ハムスターケージ

飼育用品で必要になるのは主にケージと、ケージ内に置くものです。
ケージは金網タイプと水槽タイプに分けられますが、プラスチック(アクリル)製水槽タイプをお勧めします。金網タイプは風通しがよいのですが、音が漏れやすいのと、容易によじ登ってしまい脱走しやすく、また、金網をかじってしまうので、これらが困難な水槽タイプが良いでしょう。かじりすぎると歯が変形してしまいます。

回し車

回し車で走るハムスター

単品で市場に出回っているもののほとんどが静かなボールベアリング使用のサイレントホイールです。あとはハムスターの体格に合わせた大きさのものを購入するのが良いでしょう。暗くなった夜中に元気に走りますので、睡眠が必要な人間と同居できるよう、用意したほうが良いと思います。

にぼし

にぼしのイラスト

生野菜や果物は農薬やワックス等の危険があるのでよく洗い、水気が乾いてからあげましょう。水分を多く含むので、食べ過ぎると下痢をしてしまいます。少量にとどめて下さい。ペット用煮干しは乾燥していて良いのですが、こちらは塩分が気になります。やはり少量にとどめましょう。小さい体ですから思った以上に食べ物の影響を受けます。下痢ですら致命的な状態になりかねませんので慎重になりましょう。ちなみに頭と骨を残してきれいに食べます。おいしい所を知っているんですね!

ひまわりの種

ひまわりの種

はじめはペレットを嫌がる子が多いので、かなり強引ですが、ペレットだけを餌場に置き、他の食事は時々でも良いかもしれません。食事は毎日取り換えて下さい。巣箱などに隠している食事も掃除のときに片づけて下さい。ヒマワリ等の種子類は脂質が非常に多く、時々のおやつ程度に控えるべきです。いくらでも欲しがりますが、飼い主さんが調節してあげましょう。

温湿度計

寿命は2~3年位です。小型種ほど短命な印象があります。健康な子は20~26度の範囲で生活をさせて下さい。高すぎると熱中症、低すぎると疑似冬眠に入り命の危険があります。エアコンのない部屋での飼育はかなり難しいかと思います。体が小さいので、体温のコントロールはハムスター自身では難しいと考えて下さい。日内温度変化も10度以内に抑えて下さい。

多頭飼い

多頭飼いができるのは子ハムの頃だけでしょう。縄張り意識が非常に強いのです。一匹に対し、一つのケージが基本です。
出産で6~8匹増えますので、繁殖は計画的にしましょう。

食事は毎日交換

ハムスターは匂いで判断することが多いです。数日経過して、匂いの消えたペレットには興味がありません。袋から出したペレットは喜んで食べます。匂いで食事するのは人間もハムスターも同じなんですね。

ハムスターの警戒心についての個体差

非常に個体差が大きいと思ってください。比較的、体の大きい子はおっとりしているような気もします。
最近人気のジャンガリアンハムスターでも、体を撫でるまでが限界の子から、手の中でお腹をやさしく触ることのできる子までマチマチです。基本はあまり触らない、人間の匂いをつけないようにしましょう。

手の甲ではなく手のひら

ハムスターと触れる時は人間から見て、手のひらが見えることが大事です。顔の前に差し出し、手のひらにうまく乗ってもらえるのが重要です。
普通につかめないこともなくはないのですが、よほど警戒心を持っていない、安全な状態でないとストレスです。攻撃を受けてしまうかもしれませんので気を付けて下さい。

お腹としっぽ

一番の急所はお腹です。人間と同様、皮膚の下にすぐ内蔵があります。喧嘩で内臓まで損傷すると危険な状態になりますし、不用意に触られると、攻撃だと思ってしまうかもしれませんので要注意です。
しっぽは元々敏感ですので、触らないようにしましょう。

習性や特徴と「しつけ」

どのハムスターにも言えますが、慣れていないと攻撃を受けるでしょう。手指の匂いを覚えてもらい、危害を与えない存在だと認識してもらうことが大切です。実際にお迎えしてから数日はケージの中に慣れる時間だと割り切って、静かに見守ることも大事だと思います。
そもそもハムスターは慣れる程度までです。いわゆる「しつけ」はできないと考えて下さい。

砂浴び中のハムスター

きれい好きで、毛の手入れはいつもしています。年に2回、換毛します。長毛種を飼育するのであれば、ブラシなども必要でしょう。砂浴びも大好きですから、数日に一度以上(できれば毎日)、砂場に入ってもらいましょう。器用にぐるっと体を回して砂浴びをします。シャンプーや水を使う入浴の必要はありません。砂浴びがそれに代わります。

主食

固形ペレット(硬いハードタイプ)を主食にするとバランスが取れると思います。小さなペレットと乾燥野菜の入ったミックスフードだと、タンパク質が足りるかという点で不安が残ります。特に種子類だけを好んで食べてしまうので、食事の偏りが出てしまいます。

ハムスター向け給水器

給水器を使うのが便利です。水は毎日取り換えましょう。先端の飲み口に金属製のボールがあるタイプは少し音が気になる方もいるかもしれませんが、裏を返せば元気な証拠なので、あまり気にせず一緒に生活しましょう。

砂トイレに入っているハムスター

トイレ用砂場を用意した方がいいでしょう。ケージの隅に置いておくと、そこにおしっこをするかと思います。おしっこはケージ内の四隅のどれかほぼ一か所でしますが、うんちはあちこちでします。おしっこを別の場所、例えばお家の中でしたりすると、体調に異常があるか、ストレスを感じているのかもしれません。

歯の伸びすぎたハムスター

前歯の上下2本ずつは一生伸び続けます。伸びすぎると食事を摂ることもままならないので、定期的にチェックしましょう。木材やプラスチックでできた物(小屋など)を噛んでしまうことがありますが、歯をすり減らし、ストレス解消にもなります。噛みやすいかじり木や、硬い食事やおやつなどを用意するのも効果的です。

トイレ用砂場

砂がこぼれにくい形状のものを選びましょう。トイレ用砂場も天井が低く、狭い所が良いかと思います。

砂浴び用砂場

深めのタッパーなどに砂を入れて、ハムスターに入ってもらいましょう。大喜びした動きの速い砂浴び・砂堀りが見れるかと思います。

巣箱

体格に合ったものを設置しましょう。ハムスターは狭い所を好むため、屋根も必要です。木製のものがかじることができるので良いでしょう

動物病院

ハムスターを診る病院は犬・猫よりも少ないのが現状です。あらかじめ探しておいて、飼ってから数か月後を目安に健康診断に連れて行ってください。飼育方法で迷ったことなどを専門家に尋ねられるいい機会だと思います。
数年前よりもハムスターを診ていただける病院は増えていると思います。人間の健康保険は使えません。健康診断で数千円。治療では数千から数万円だと思います。検査や薬剤費ですごく負担感がありますので、その点はご注意ください。

しっかり脱走対策

主に金網ケージからだと思いますが、脱走してしまう子もいます。ハムスターは臆病ですが、安全だと判断すると好奇心旺盛になります。一度脱走すると見つかるまで2,3日かかってしまうかもしれません。といっても、何度もケージから脱走されてしまっては、その度に飼い主さんがハラハラすることになるのも困りものです。しっかりケージからの出口はふさぎましょう。

お散歩は必要?

散歩といっても部屋の中ですが。慣れてくると「外に出せ」アピールをする子もいるかと思います。野生ハムスターのテリトリーはケージの中とは比べ物にならないくらい大きいのです。
散歩させなくても問題ありません(そのための回し車です)が、あえて散歩させるのであれば、隠れ場所を段ボールなどを使って作りつつ、隙間はふさぎ、電源コード類は撤去しておいて、限られた範囲を歩かせてテリトリーの見回りをさせるのがいいかと思います。
散歩グッズとして販売されている、ハムスター用のハーネスや、中に入れて転がるハムスターボールは必要ありません。逆に猛烈なストレスになりますので気をつけてください。あくまでお散歩の主目的はテリトリーの見回りです。

餌入れ

陶器製の少し深いものであれば、気に入ったデザインのもので良いでしょう。軽いと穴掘りの最中にひっくり返してしまいます。ハムスターは意外と力がありますよ。

走るハムスター

夜行性なので、暗くなると一層、元気に走っている音が聞こえるでしょう。ケージのセットについてくる回し車は発生する音が大きいので、ボールベアリングを使ったサイレントホイールを用意したほうがいいかと思います。比較的、安価に入手できるでしょう。

命がけで喧嘩するハムスター

飼育しやすいと思われがちですが、縄張り意識が強く、自分の縄張りへ侵入するものに対する威嚇や攻撃(噛み付き等)もあります。多頭飼いは避け、一つのケージに対して一匹を飼育するべきです。繁殖させたいと思ってもすぐには一緒にせず、お見合いで様子を見るべきでしょう。